校長メッセージ

message

皆様にお伝えしたいこと

 私たちは今、知識基盤社会の到来やグローバル化の進展など急速に社会が変化する中にいます。こうした社会においては、幅広い知識と柔軟な思考力に基づく判断や、他の人と切磋琢磨しつつ異なる文化や歴史を持つ人々との共存など変化に対応する能力が求められています。

 薫英学園は、「常に高遠なる希望と、正しき目標を持って自己を開拓し、互に相敬し、相愛し、相信じ、明るき人生観に生くべし」と謳った薫英精神をもとに教育活動を展開しています。
 大阪薫英女学院の生徒は、様々な場面で人と関わり合いながら自分のよさや可能性を認識します。また、そのことが他者(社会)を知ることにつながり、あらゆる他者を価値のある存在として尊重するとともに、人々と協働しながら社会情勢の変化に対応して豊かな人生を切り拓いています。上記の薫英精神に「互いに相敬し」とあるように他を敬いながら自己を敬い大切にできることが、これからの社会においても必要です。女子校だからこそ良いところも悪いところもお互い全部見ながら共に学校生活を送ることができます。自分らしさを発揮して生き生きと社会で活躍するために、自分らしく輝くための中学の3年間であり、高校の3年間にしてください。

 一方、コロナ禍にあっては人と人とのコミュニケーションがとりにくく、ともすれば孤立しがちな世の中でしたが、薫英では「ひとりで勉強しない」が示すように、たとえその場にいなくても苦しい時こそ「がんばれ」と励ましあい、精神的に支えあえる友の存在があり、生徒と教職員も「相愛し、相信じ」を体現しながら学業に、行事に、部活動にそして進路実現に目に見える形で集団の力を発揮しています。

 さらに、薫英が大切にしているのは、ただ外的な刺激を与えて「自分を探す」ことではなく、ひたすら学習に取り組ませて「自分を鍛える」ことでもありません。それは、毎日の学校生活の中で「自分の将来につながる“好き”を見つける」ことです。薫英は、自分の個性を出し、安心して学び、とことん伸びていける学校です。なにかに熱中できる「熱中力」が育てば、自信が持てます。そして、未来の自分を笑顔にする「好き」が見つかります。これらは女子校であり、学校のめざす方向を明確に持つ薫英だからこそできることなのです。

 どうか本校に関心を持っていただき、学校説明会などで「薫英」を体感してみてください。
 そして、「好き」を見つけて自分らしく輝く女性になってください。
 皆様とお会いできるのを心待ちにしています。

大阪薫英女学院中学校・高等学校
学校長 横山 強